子どもの成長によって、パパママが直面する悩みごとは変化していくものです。今月の「子育てお悩み相談」は、俗にいう「イヤイヤ期」について。服は靴などへのこだわりが出て、翻弄されているママさんからのご相談です!
Q
再来月で3歳になる息子がいます。最近、服や靴など「これじゃなくちゃイヤ」ということが増え、手を焼いています。洗濯が間に合わないので、服は同じものを数枚買ってしのいでいます。でも、祖父母からプレゼントされた1着しかない服が「これじゃなきゃ」になってしまうこともあって。この年頃ならではのことで、いつか収まると頭では分かっているのですが。。。朝の忙しい時間にされてしまうと、イライラしてしまうこともあります。どのように対処するとよいのでしょうか。(28歳・悩めるママ)
A
3歳児になると言葉で自分の感情を表に出すことが増えてきます。自我も芽生え始め、強くなるので、いろいろな「こだわり」を持ち始めます。大人から見れば、ささいなことに、強いこだわりが出ることも。思い通りにならないと、かんしゃくを起こしたりする姿も度々、見受けられます。成長段階においてよくあることですが、親御さんは途方に暮れてしまいますよね。
こだわりの強さは意志を明確に持って、自己主張ができるという「強み」でもあります。まずは、お子さんの「意志」に寄り添ってみてください。とはいえ、朝の1分1秒は貴重な時間。お母さんがイライラしてしまうのも、無理もありません。ただ、お母さんのイライラが子どもに伝染することもあるのでいったん深呼吸です。
おすすめの対処法としては「これじゃなきゃイヤ!」の時間をスケジュールに組み込んで行動することです。10分、20分早起きすることになっても、心にゆとりが持てるようになります。
悩めるママさんが実践している、同じ服を数枚そろえておくのも、すばらしい工夫です!その上で「こっちの服、幼稚園(保育園)の先生に見せようか!」などいろいろな言葉をかけてみてください。いずれかの言葉がお子さんにヒットするかもしれません。プレゼントされた服に「これじゃなきゃ!」がでた場合は、「これは特別な服だから、お出かけの時に着ていこう!」といった提案をしてみるのはいかがでしょうか?
子どもの主張を優先しつつ、違う選択枠を示す方法です。こうした対話で子どもが「自分で選択できるんだ」と思えると、親の意見を受け入れやすくなります。愛情を感じることにもつながるため、成長段階において、大切なコミュニケーションの機会でもあります。
個人差はありますが4歳ごろになると、こだわりも少しずつ落ち着いてくるでしょう。落ち着くのは成長の証。その姿に楽しみ、気長に構えていると案外、早く落ち着く日が来るかもしれません。
※この記事は、地域新聞PRiSM 2024.6.10発行号に掲載
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