【子育てお悩み相談】5月の子どもの不調 Vol.2

地域新聞PRiSM

「五月病」という言葉があるように、5月は大人も子どもも、気持ちも体も疲れやすい季節。特にゴールデンウィークが明けたときは、いつものぺースがツラく感じやすいものです。今月の「子育てお悩み相談」は5月の子どもの不調についてです。

Q

「5歳の娘と2歳の息子のママです。普段、娘は弟をとてもかわいがっているのですが、この頃、イライラすることが多いように感じるようになりました。昨年のゴールデンウィーク明けには、泣いている弟に『うるさい!』と大声を上げた後に、自分も泣き始めてしまった、ということがありました。これは子どもの五月病なのでしょうか。そんなとき、親はどう対応すればよいのでしょうか。」(30歳・りんごママ)

新生活がスタートして1ヶ月ほどが経過しましたね。生活のリズムに変化があったご家庭でも、ペースが出来上がりつつある頃だと思います。でも、慣れた頃にやってくるのがゴールデンウィーク。また、1からのスタートになってしまうことも少なくありません。

5月は「何となく体や気持ちがすっきりとしない」、いわゆる五月病の症状を覚える方も多い季節。五月病は、大人だけでなく、子どもにも起こる症状のようです。

朝、なかなか起きられなくて、元気がない。機嫌が悪くて、朝の支度に時間がかかる、食欲がない、普段と表情が違う、イライラしている。。。。。個人差はありますが、このような症状が出ることが多いように感じます。

子どもは疲れていたり、イライラしたりしていても、大人のようにうまく言葉で表せません。りんごママさんの娘さんの『うるさい!』という言葉。その後で泣く、といった様子は、言葉でうまく伝えられない感情の現れだったのだと思います。そういうときは、まずお子さんの気持ちに共感してあげましょう。

5歳ごろには、心身共にぐんと成長し、ある程度のことを理解したり我慢したりできる年齢ではあります。でも、その分、心の中はとても複雑。自分の気持ちをコントロールする難しさが出てきます。大人もそうですが、泣くことはストレス発散や感情のリセットにつながるので、その姿を見守りましょう。

子どもなりに新しい環境に慣れようと、がんばりすぎていることも考えられます。この時期はいつも以上に顔色や食欲などを見てあげてくださいね。

休日には一緒に出掛けて体をしっかり動かす。家でゆっくり過ごしながら、お子さんと話をする。「あなたの近くにはいつもママ(パパ)がいるよ」と伝え、寄り添い、安心感を与えることも大切です。弟妹がいて、上の子とゆっくりスキンシップをとるのが難しいご家族も多いと思います。でも、不安な様子が見られるときは、「ママを一人占めできる時間」を作ってみてください。地域の一時預かりを利用して、弟妹ちゃんを預け「ママ独占タイム」を作ってもいいですね。

※この記事は、地域新聞PRiSM 2024.5.10発行号に掲載

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