“音楽とラジオで地元を元気に”FMまほろばパーソナリティ・想ワレちえみさんの想い
地域密着型ラジオ局「FMまほろば」で、明るくハツラツとしたトークで人気を集めているのが、水曜午前の番組「まほラジ795」でパーソナリティを務める想ワレちえみさん。ミュージシャンとしても活動し、珍しい楽器「オートハープ」の奏者でもあるちえみさんに、音楽のこと、ラジオのこと、そして地元・奈良県への想いをたっぷり伺いました。

音楽との出会いは“タダでもらえるから練習した”が始まりだった
「“想ワレ”という2人組ユニットで音楽活動をしています。私はボーカルと、オートハープという楽器を担当しています。」
オートハープはアメリカの伝統的な民謡楽器。演奏者が少ない珍しい楽器だが、「もともとは、ライブハウスのマスターから“この楽器弾けるようになったらあげるよ”って言われたのがきっかけです」と笑う。
「関西人ですから、“タダで楽器もらえるならやるしかない!”って(笑)。始まりは軽い気持ちだったけど、気がつけばオンリーワンの存在になれていました」
演奏者が少ないからこそ、目に留まりやすくなり、今ではライブで「その楽器、何ですか?」と聞かれることもしばしば。「この楽器をもっと知ってもらいたいし、今は“後継者募集”ってライブで言ってるんです」と語る。
ラジオとの運命の出会いは、田原本町の広報紙だった
音楽と並行して、ラジオの世界にも足を踏み入れたきっかけは、「たまたま見た田原本町の広報紙でした」と話す。
「“パーソナリティ募集”の文字を見て、“これは運命や!”と即応募しました。もともと喋るのは大好きだったし、いつかラジオをやりたいという思いがあったので」
面接に行くと、数年前にライブイベントで出会っていた人物が局長だったという驚きの再会が。「“あの時のCD買いましたよ”って言ってもらって、本当にご縁を感じましたね」
こうして、FMまほろばでのラジオパーソナリティとしての活動がスタートした。

原稿の漢字が苦手!でも、失敗もみんなと一緒に楽しめる
「実は漢字が本当に苦手で……原稿を読むときに、間違えてしまうことがよくあるんです(笑)」
そんなちえみさんに、リスナーからのサポートが。「リスナーさんたちが、ふりがなを書いて送ってくれるようになって。すごく優しいですよね。今では“ちえみさんの番組はふりがな書くのが大変”って言われてます」
このやりとりから、“漢字コーナー”や“日本の常識コーナー”も誕生。「私が学びながら、リスナーさんも一緒に学べる。そんな関係がうれしいですね」
「リスナーと一緒に作る番組」が、私の原点
「番組は、リスナーさんと一緒に作るものだと思っています。リクエスト曲を流したり、メッセージを読んだり、一人ひとりの存在を感じながら放送しています」
最初は“思われ”のファンが中心だったが、今では地域の人々や遠方のリスナーも増えてきたという。「ラジオで初めて“想ワレ”を知って、ファンになってくれた方もいるんです。天理でのライブに来てくれた方もいて、本当にうれしかったです」

ラジオの中で育てた曲が、CDになって旅立っていった
「番組スタート時に“リスナーさんと一緒に曲を作ってください”という無茶ぶりがあって(笑)」
そこから生まれた楽曲は、CDになり、今ではライブでも披露される代表曲のひとつに。「ラジオから生まれた曲を、ライブで聴いた方が“生で聴けて嬉しい”って言ってくれて、ラジオと音楽がちゃんと繋がっているって実感しました」
また、番組内で披露したオートハープの弾き語りが、後にソロライブのきっかけになったことも。「事故で相方が出られなくなった時、“FMで練習してたから大丈夫!”と思えたんです」
これからも「みんなでつくる番組」「地元を盛り上げる音楽」を
「ラジオって、マイクの前では一人だけど、その向こうにはたくさんの“ひとりひとり”がいると思うんです。誰も置いてきぼりにしない、みんながハッピーになれる番組を作っていきたい」
今後は、リスナー限定のライブや、ラジオ局の見学イベント、さらには地元のカフェを使ったアコースティックライブなど、新しい企画も構想中。
「これからも地元を元気にするために、音楽とラジオを通して、みんなと一緒に歩んでいきたいですね」
【番組情報】
番組名:まほラジ795
放送日時:毎週水曜日 午前10:00〜12:00
放送局:FMまほろば(79.5MHz)
パーソナリティ:想ワレ ちえみ
X:https://x.com/omoware_chiemi
Instagram:https://www.instagram.com/omoware_chiemi/

