【田原本町】全国初!田原本町×キャリアフィールド株式会社が保育士資格取得支援協定を締結

取材記事

2024年12月20日、奈良県田原本町役場にて、キャリアフィールド株式会社と同町が保育士資格取得を支援する全国初の連携協定を締結しました。この画期的な取り組みは、深刻化する保育士不足の解消を目指し、地域密着型の新たな人材育成モデルを構築するものです。この取り組みは関西地域の自治体では初の導入となります。

記者会見には、田原本町の高江啓史町長、キャリアフィールド株式会社代表取締役の都築裕一氏、地元保育施設の代表らが出席しました。高江町長は「この連携は田原本町の未来を支える重要な一歩です。保育現場の課題解決に向け、保育園、キャリアフィールドのお力添えを頂きながら進めていきます。」と述べました。

一方、キャリアフィールドの都築代表は「私たちは20年以上にわたり保育人材を支援してきました。今回の連携が奈良県全域、さらには全国への波及効果を生むことを願っています」と意気込みを語りました。


支援制度の概要と特徴

1. 勤務時間内での学習支援

保育士資格取得を目指す支援制度では、勤務時間内での学習が可能です。週5日の勤務のうち1日を学習時間として確保し、学習時間も勤務時間としてカウントされる仕組みです。このため、給与を維持しながら資格取得を目指すことができます。

2. 経済的支援

受講費用は全科目で約40万円ですが、厚生労働省の補助金を活用することで、中小企業には35万円の補助金が提供されます。また、正社員化後には最大126万円の助成金が支給されるため、経済的な負担を大幅に軽減できます。


キャリアフィールド株式会社の役割

キャリアフィールド株式会社は、保育士資格取得を目指す個人や企業に向けた支援を行っています。その実績は20年以上にわたり、これまでに約500~600人の保育士を輩出しました。さらに、高校生向けの保育士体験イベントの実施支援や資格取得に関する助言提供も行っています。


期待される効果

保育現場への影響

  • 保育補助者が保育士にキャリアアップすることで、現場の保育士の負担を軽減。
  • 保育士不足を解消し、保育の質の向上に寄与。

地域貢献

  • 地域住民が保育士として活躍する機会を創出。
  • 持続可能な保育環境の整備を実現。

田原本町とキャリアフィールド株式会社の連携協定は、保育士不足という社会課題に対する具体的な解決策を提示しています。関西初の取り組みとして、地域の保育環境の改善に向けた新しい一歩を踏み出しました。

このシステムを導入することによって、田原本町は地域経済の活性化や働きながら学べる環境整備による新しい雇用創出を目指しています。

この取り組みは関西地域におけるモデルケースとして期待されており、保育士不足解消の新しいアプローチとして、今後さらに注目が集まることでしょう。

ローカルねっと編集部

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