【取材】FMまほろばのパーソナリティに迫る!「まほろばVOICE」|第6回目:HISAさん

「食べるDJ」と呼ばれて|FMまほろば・パーソナリティ HISAさんに聞く、ラジオと地域とわたし


「家では、ラジオがずっとかかってるんです。キッチンでも、洗濯物を干してるときでも、BGMみたいに。テレビみたいに座って見る必要がないから、主婦にはありがたい存在なんですよね」

そう話すのは、FMまほろばのボランティアDJ、ひささん。毎週木曜は一人喋りで番組を進行し、金曜はとっこさんとの掛け合いでスタジオを盛り上げている。ラジオを聴く側から届ける側へ——そのきっかけや、日々の思いをじっくり伺った。



SNSで出会った“夢”


「ずっとラジオが好きだったんです。でも大阪の局とかで募集があっても距離があって諦めてた。そんな時に、FMまほろばのインスタで“ボランティアDJ募集”って流れてきて…あ、これだ!って思って」

ひささんが初めてマイクの前に座ったのは1年前。面接では、ラジオネームの話や好きな番組、過去に投稿していたことなど、熱のこもったやりとりがあったという。

「局長さんも“僕もラジオ投稿してたんですよ”って(笑)。リスナー同士、話が合うんですよね」

リスナーとの“声のキャッチボール”

木曜の番組は、ひささん一人で進行する。

「メッセージとリクエストがとにかく多くて! それを紹介してるだけで1時間半なんてあっという間。ラジオって一方通行に見えるけど、私はメッセージを読むことで、リスナーさんと会話してるつもりなんです」

金曜は一転、とっこさんとの掛け合いが中心。

「とっこさんがツッコんでくれるから安心(笑)。私は自由にしゃべってるだけなんですけどね」

最近では番組を通じてつながったリスナーたちが「まほろばファミリー」と呼び合うようになってきたという。

「ただ、ファミリーになりすぎると、新しい人が入りにくくなるのがちょっと心配。だからもっといろんな人が参加してくれたらうれしいなって思ってます」




“よだれが出るほど”の食トーク

番組で話題に事欠かないのが「食べ物」の話題だ。

「ある時MOさんが、“ひささん、食べ物の話してる時、他の局と全然違うわ”って言ってくれて。“食べるDJ”って名付けられました(笑)」

食の話になると、ひささんの語りは一段と熱を帯びる。視覚情報のないラジオにおいて、食べ物の温度や香りまでリスナーに届くような表現力は、まさに職人芸。

「特別に詳しいわけじゃないけど、どれも好きだから、“あ、それ好き!”“分かる!”ってなるんです。よだれが垂れるって言われることもあります(笑)」


ネタは日常のなかに

「テーマ決めって結構大変なんです。でもね、生活してる中にヒントっていっぱいあって。“この前あそこのお店行ってきた”とか、“これ食べてみた”って話から広げることが多いです」

新しいお店ができたと聞けばすぐに足を運び、名刺を渡して話を聞くこともあるという。

「田原本、川西、橿原あたりって、いいお店いっぱいあるんです。行って、食べて、話聞いて、“これラジオで紹介しよ!”ってなる。それが誰かの“行ってみようかな”に繋がったら、嬉しいですよね」

中継レポートにも挑戦したい

「最近はマルシェとか、祇園祭とか、地域のイベントも多くて。外からの中継もやってみたいなって思ってます」

現場の空気、音、会話…スタジオだけでは伝えきれない“リアル”を届けることが目標だ。

「聞いてる人が“自分もそこにいるみたい”って感じてもらえるような、そんな中継ができたら最高やなと思ってます」

「声」が誰かの元気になりますように

「ラジオって、ひとりで聴いてても、誰かとつながってる感じがあるんですよ。だから私も、ちょっとでも元気になれるような、笑ってもらえるような番組にしたいなって思ってしゃべってます」

「メッセージがあると、私もすごく嬉しい。“ああ、届いてるんやな”って。だから、これからもどんどん送ってきてほしいです!」



地域に根ざし、食べ物と笑いを届ける“食べるDJ HISAさん。彼女の声は、きっとこれからも、まほろばの空気に寄り添いながら、リスナーの毎日をほんの少し明るく照らしていく。


【番組情報】

番組名:まほラジ795
放送日時:毎週木曜日10:00~12:00

番組名:奈良の真ん中お昼どき
放送時間:毎週金曜日12:00~14:00

放送局:FMまほろば(79.5MHz)
パーソナリティ:HISA

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